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ジレンマカード
1. あなたは大会社の社長で、公害問題にたいへん関心をもっています。そこであなたの工場が出している汚染を研究するための調査委員会をつくりました。その委員会の報告によれば、あなたの工場は汚染防止に関する法律上の必要条件をほとんど満たしていないとのことです。工場が地域社会にもたらす公害を減らすために必要な新しい設備にはたいへんなコストがかかります。そのためには社員を50人解雇しなければなりません。あなたはどうしますか?
◆ 必要な新しい設備を設置する。そして社員を解雇する。
◆ 設備を設置しない。
◆ 設備に必要なコストが払えるかどうか数年待ってみる。
◆ 公害防止の専門会社に依頼して、ほかの提案を提供してもらう。
◆ その他

 

2. 鹿の数が過去10年間に大変増加し、そのため多くの鹿が飢死しかけています。鹿の群はそこに生息する他の動物たちが食物や巣作りに利用している草木を食べつくし、その場所に深刻な破壊をもたらしつつあります。あなたの住む地域の人々はどんな方法をとるのが一番良いかについて、意見がなかなか一致しません。あなた個人としては鹿狩りには反対です。しかし、鹿の数を減らすためには数を限って合法的な鹿狩りをしてはどうかという提案が出されました。あなたはどうしますか?
◆ あなたの判断ではどんな方法がもっとも人道的で納得いく解決策と思われるか、状況をよく調査し、よく考えてみる。鹿が生き残れないかもしれないことがわかっていても、鹿の何頭かを他の地域へ移動させることを、現実可能な選択としてやってみる。
◆ 鹿の数の増加の原因を調べ、バランスのとれたシステムに戻すための行動を提案するよう試みる。
◆ 合法的鹿狩りが始まる時、狩りに反対の人々を組織し、レクリエーション用の狩猟地区に集まって抗議する。
◆ 生息地の環境悪化が続くのを放置し、鹿が飢えて死ぬままにする。
◆ 野生動物保護官に、土地の所有者と一緒に解決するよう任せる。
◆ その他

 

3. あなたは魚類保護のため釣れる魚の数が決められている湖で、釣りをしています。1日目に7匹の魚を釣りました。2日目には最初の1時間で5匹の魚を釣るという大きな成果をあげました。そのどれもが昨日釣った魚より大きい魚でした。法律では12匹まで持ち帰ってもよいことになっています。あなたはどうしますか?
◆ 魚釣りを続けて、釣った魚を全部自分のものにする。

 

 

 

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